清秋の候 皆様には、日々ご精励のことと拝察いたします。
さて、今年度の研究大会を下記により開催いたします。新学習指導要領において「主体的・対話的で深い学び」が掲げられました。また2022年度からは高等学校の新学習指導要領が施行され、国語の教育課程が具体的に始動します。そこに至るまでの時間、また実施後もことばの教育としての国語の存在意義がますます大きく問われることになります。そして、「思考力・判断力・表現力」をめぐる問いかけもさまざまな位相から発せられることでしょう。
本会も漢文教育を考え、実践し、問い直す立場から発信していきたいと考えています。
古くから漢文は、それぞれの時代や社会の中でさまざまな問いを抱えつつ生きる人々によって、多様な意味や価値を与えられながら、古い伝統を更新し新たな文化を形成してきました。そのようにして長く読み継がれてきた漢文を、今を生きる私たちが、主体的に読み、考え、交流しあい、深く学び合う、そこから新たな指針も見えてくるのではないでしょうか。これからの国語教育において漢字漢文教育はどうあるべきかを、「深い学び」を通底に据えて皆様とともに探っていきたいと思います。
本会は、中・高・大学のみならず広くご参加いただいて、多様な視点からの活発な意見交流が図れる希有な機会です。また、協議会の後には、大会テーマの枠を超えて日頃の疑問や悩み、アイディア等ざっくばらんに話し合える時間を設けて率直な意見交換を行っています。今年度もなお一層多数のご参加を得て、実りある会にしたいと考えています。
なお、今年度は新型コロナ禍にありますので、附属中・高等学校会場参加者は広島県内の方に限定し、オンライン参加をベースといたします。
つきましては、関係者の皆様には、格別のご配慮をたまわりますようお願い申し上げます。
- 主 題 漢文が創る深い学び
- 期 日 令和3(2021)年 12月4日(土)
- 主 催 漢文教育研究会
- 後 援 広島県教育委員会 (広島市教育委員会)申請中
- 会 場 広島大学附属中・高等学校 研修館 第1研修室
研究授業(1) 李白「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」の学習 -中学2年-
広島県立福山工業高等学校 鶴田 めぐみ
研究授業(2)韋応物「秋夜寄丘員外」の学習 -高校Ⅰ年-
広島大学附属中・高等学校 朝倉 孝之
講演 王維「但聞人語響」について
広島大学大学院教授 小川 恒男
月例会報告 漢詩の教材研究 広島漢文教育研究会
日程【午前の部】 | 【午後の部】 |
9:00 | 受付 | 13:20~14:20 | 講演 |
9:20 ~ 9:30 | 開会 | 14:20~14:40 | 質疑応答 |
9:30 ~ 10:20 | 研究授業(1) | 14:50~15:30 | 漢文研報告 |
10:30 ~ 11:20 | 研究授業(2) | 15:40~16:00 | 質疑・懇話 |
11:30 ~ 12:00 | 研究協議 | 16:00~16:10 | 閉会 |
12:00 ~ 13:20 | 昼休み | ||
※研究授業(1)、(2)は事前録画した授業を視聴予定。 |
※ 昼食について
第3研修室に湯茶を用意していますので、休憩や食事にご利用いただけます。
※ 会場校への経路
① 広島駅南口(在来線口)からは、市内電車「比治山下経由広島港行(5)」で「広大附属学校前」下車。広島バス31号(翠町)線にて「広大附属高校前」下車。
② 紙屋町(バスセンター)からは、市内電車「広島港行き(1)(3)」にて「広大附属学校前」下車。
③ 広島港からは、市内電車「広島駅行(1)(5)」「西広島行(3)」にて「広大附属学校前」下車。
※ 申込方法
① 準備の都合上、11月29日(月)までに、別紙の申込用紙またはE-mailにて、下記宛にお申し込みください。
〒734-0005 広島市南区翠1丁目1ー1 TEL 082-251-0192
広島大学附属中・高等学校内 FAX 082-252-0725
漢文教育研究会 朝倉 孝之・増田 知子
E-mail:kanbun-kyouiku*ml.hiroshima-u.ac.jp
※E-mailアドレスは、*を半角@に置き換えて送信してください。
② 参加費 無料
※ 駐車場が限られていますので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
なお、自家用車ご利用の場合には、駐車場所等を担当者におたずねください。